クラブツリー&エブリンは1972年、マサチューセッツ州ケンブリッジでサイラス・ハーヴェイによって創業され、石鹸、香水、キャンドル、パーソナルケア製品を販売していた。ブランドは米国で126店舗、そして相当規模の国際卸売事業へと成長した。最盛期には、米国のショッピングモールで最も知られたパーソナルケア専門小売業者の一つだった。

2009年7月、クラブツリー&エブリンは家賃の高騰とモール来客数の減少を理由に、連邦破産法第11章の破産保護を申請した。同社は再建の一環として、米国126店舗のうち30店舗を閉鎖した。この案件は、2008年の景気後退と電子商取引への初期の移行の狭間で苦しんだ専門小売業者の一つだった。

同社は2012年、香港の持株会社であるKwong Mingに売却された。新たな所有者はブランドの再定位を試みたが、オンラインショッピングがモールの来客を侵食する中で事業は苦戦を続けた。2016年、ブランドは再び売却された。今回は、ファッションブランド「トリー・バーチ」も所有する米国人投資家J・クリストファー・バーチ率いる企業連合への売却だった。この企業連合は約1億ドルを支払った。

2年も経たないうちに、2016年の所有者は打つ手を失った。2018年11月、クラブツリー&エブリンは世界規模で小売・卸売事業をすべて停止すると発表した。全店舗が閉鎖された。ブランドは2019年7月に純粋なオンライン事業として再出発したが、米国向けウェブサイトは2022年2月に注文の受付を停止し、それ以降休眠状態が続いている。

2016年の売却ではブランドが約1億ドルと評価されたが、全店舗が閉鎖され、米国向けウェブサイトは2022年以降休眠状態にある。

2009年の連邦破産法第11章申請と、4年間で2度の所有者変更は戦略の激しい揺れを生んだ。新たな所有者はそれぞれ異なる構想を抱き、いずれも事業を立て直すのに十分な期間、実行を続けられなかった。

クラブツリー&エブリンはモールを拠点とする専門小売業者だったが、全米でモールの来客数が減少する中、失われた店舗売上を補う信頼に足るオンラインチャネルを構築できなかった。

2016年のバーチ率いる企業連合への売却ではブランドが約1億ドルと評価されたが、新たな所有者は衰退を反転させることができず、2年以内に小売事業から撤退した。

香港資本による所有期間(2012〜2016年)は、あまりにかけ離れた二つの市場にまたがっており、同時に対応することは難しかった。ブランドは大衆向けパーソナルケアブランドと高級ギフト小売業者の両方であろうとし、どちらにも失敗した。

衰退するブランドを売却することは、それを立て直すこととは同じではない。クラブツリー&エブリンは4年間で2度の所有者を経たが、いずれも買収価格を戦略そのものとみなし、戦略の出発点とはしなかった。

クラブツリー&エブリンは休眠状態の電子商取引サイトとしてなお存在するが、注文は受け付けていない。かつて126店舗と世界的な卸売網を持っていたブランドは、事実上事業を停止した。この案件は、小売業におけるオンラインシフトへの適応に失敗した伝統あるパーソナルケアブランドの例として挙げられている。

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出典

  1. Crabtree & Evelyn — Wikipedia (Chapter 11 2009, sale to Kwong Ming 2012, Burch acquisition 2016, retail closure 2018, online relaunch 2019) en.wikipedia.org
  2. Financial Times — How the scented gift brand lost its way (November 2018) ft.com