ウィストロンは、アップルの世界三大受託製造業者のうち最初にインドでiPhoneを組み立てた企業であり、2017年にベンガルール近郊のコラールで操業を開始した。2023年5月までに同社はこの部門をタタ・グループに売却したが、その間フォックスコンとペガトロンはインドでの事業を一層強化していた。ウィストロンはアップルのインド事業で一度も利益を上げられなかった。三社の中で最小の存在であった同社は、アップルからより高いマージンを勝ち取ることもできず、サプライチェーンの中でも高収益の層——部品製造やベンダー管理在庫(あるコンサルタントによれば倉庫管理のマージンは100%近くに達するという)——に参入することもできなかった。

労働管理はまず破綻した。2020年12月、新たに開設されたコラール工場で、未払い賃金や過酷な労働時間に抗議する労働者らが暴動を起こした。この暴力行為により同社は約430クローレ(43億ルピー)の損害を被り、アップルは是正措置が取られるまで同工場を停止させる試用期間処分をウィストロンに課した。作業は2021年2月に再開されたが、2023年5月——撤退計画が固まった週——には400人の熟練生産スタッフが、下位の契約労働者との給与格差の是正を求めて抗議した。

ウィストロンは生産連動型インセンティブ制度の下でインドに約1,000クローレ(100億ルピー)を投じ、2023年度にはiPhone製造の売上高として200クローレ(20億ルピー)超を計上し、約600クローレ(60億ルピー)のインセンティブを受け取った。しかし純粋な最終組み立て業者として長期的な収益性は見込めなかった。2020年に中国・昆山のiPhone工場をラックスシェアに売却した後、同社はベトナムとメキシコにおける中核のIT製造に賭け、2008年から運営するインドの修理施設のみを残した。

暴動による損害約430クローレ(43億ルピー)。アップルのインド事業で長年にわたる赤字。コラールのiPhone部門はタタに売却され、ウィストロンは組み立て事業から撤退した。

同社は薄利の最終組み立て業者にとどまった。受託製造の利益が存在するベンダー管理在庫の層を欠き、フォックスコンやペガトロンに対する交渉力も持たなかった。

新設のコラール工場を、未払い賃金や過酷な労働時間をめぐる2020年12月の暴動に至らしめた。損害は約430クローレ(43億ルピー)に上り、アップルの試用期間処分により工場は停止した。

約1,000クローレ(100億ルピー)の投資と600クローレ(60億ルピー)の政府インセンティブにもかかわらず、アップルのインド事業は一度も利益を出さなかった。

労働者の不満は繰り返し表面化した。2023年5月には400人の熟練生産スタッフが、下位の契約労働者との給与格差の是正を求めて抗議した。

旗艦市場に最初に参入することは、バリューチェーンの最下層ではほとんど意味を持たない。高マージンの層を欠き、労働面でも綻びが生じれば、名門顧客も救いにはならない。

取引完了前からタタの幹部らが同部門の要職に就いており、タタ・グループはインドで発売予定のiPhone 15の組み立てに向けた試験を行っていた。ウィストロンはインドの修理施設を維持し、ベトナムとメキシコでのIT製造に再注力する一方、フォックスコンとペガトロンはそれぞれインドでのiPhone事業を拡大した。

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出典

  1. Wistron exits India Apple biz over scale, work culture ETTelecom · telecom.economictimes.indiatimes.com ·