2019年1月2日、ティム・クックの投資家向け書簡は、iPhone需要の弱さを理由にAppleの収益見通しを約90億ドル引き下げた——そして異例の原因を挙げた。より多くの人々が携帯電話を買い替える代わりにiPhoneの電池を交換していたのだ。

この連鎖は低速化を認めたことにさかのぼる。Appleは、劣化した電池によるシャットダウンを補うために旧型iPhoneモデルを低速化していたことを認めており、謝罪の意味を込めて電池交換を79ドルから29ドルに値下げして提供していた。電池が安く交換しやすくなったことで、2018年にはより多くの人々が電池を交換し——古い電話は動き続けた。

透明性が効果をさらに強めた。ユーザーが低速化を知ればその機能をオフにでき、電池持ちに悩む人は新機種に最大1,449ドルを払う代わりに29ドルで電話の寿命を延ばせた。2018年11月1日時点で、AppleはiPhone、iPad、Macの販売台数の開示もやめており、需要の実態はさらに読み取りにくくなっていた。

2019年1月2日の投資家向け書簡で示された約90億ドルの収益不足。

謝罪プログラムは信頼の問題を解決すると同時に中核事業を傷つけた。29ドルの電池が買い替えの主な理由を取り除いたのだ。

低速化を知ったユーザーはそれを無効にでき、古い電話をより長く使い続けられた。

安価な交換は、スキャンダルの発端となったシャットダウンの苦情を解決し、買い替えの決断を促していた日常的な不便を消し去った。

一つの過ちに対する善意の救済策が、第二のより大きな問題を生み得る。古い製品を長持ちさせることが、新しい製品の販売を減らしたのだ。

この書簡は監査済みの数字ではなく見通しであり、Appleはその時点で販売台数の開示をやめていたため、需要の実態は不透明なままだった。同社は事実上、自らの謝罪プログラムが買い替えを食いつぶしたことを認めた。

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出典

  1. Apple says cheap battery replacements hurt iPhone sales The Verge · theverge.com ·