何が起きたか
米小売大手Forever 21は2018年1月、ダブリンのJervis Street Centreにある唯一のアイルランド店を閉店すると発表した。同店は足場を築くのに苦戦し、開店から8年間で約4000万ユーロを失っていた。
同店の苦境は営業面にとどまらなかった。同社は著作権侵害でたびたび訴えられており、直近ではGucciから訴えられていた。また、11月には悲惨なクレジットカード情報漏えいを引き起こし、5月から10月までの店頭購入に影響が及んだ。12ユーロからのパンツをそろえるファストファッションの提案はAsosとのオンライン競争に直面し、その画像は店頭の品質としばしば一致しなかった。
最も決定的だったのは立地の論理だった。Penneysが文字通り通りの向かいにあった。「Penneysのほうが安く、品質も良く、より幅広い層に訴求する」と、かつてこのブランドのファンだったニューヨークの人物は語った。「Jervis Streetの店にふらっと入るたびに、いつも空だった」。関係者は、22歳以下の若年層というターゲットが低支出の10代や学生、つまりPenneysがよりうまく応えていた買い物客そのものだったこと、そしてTK Maxx風のレイアウトが店内の見て回りを場当たり的にしていたことを指摘した。閉店は、ヨーロッパ、米国、カナダ全域でのForever 21の撤退に続くものだった。
かかったコスト
唯一のアイルランド店であるJervis Streetの単一店舗で、8年間にわたり約4000万ユーロの損失
なぜ起きたか
アイルランド進出は、価格主導の若者向けブランドを、品質の評価がより高く幅広い訴求力を持つ国内の価格リーダーであるPenneysの直接の視界に入れることになった。
同店は狭い層(22歳以下、低支出)に応えていたが、買い物客がこのフォーマットが想定する以上にファッション意識が高いと見なす市場だった。
法的・セキュリティ上の失敗、すなわち著作権訴訟とカード情報漏えいは、中核の提案が期待に応えられないなかで、資金と信頼を損なった。
教訓
立地はターゲティングである。価格を売りにする若者向けファストファッションブランドは、地元の価格リーダーの向かいに居を構え、同じ軸で勝つことはできない。
その後
ダブリン店は、ヨーロッパ、米国、カナダ全域でのForever 21のより広範な閉店の波の一環として2018年に閉店した。それは同社のその後の破産や日本からの撤退より数年早かった。
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出典
- Why is Forever 21 pulling out of Ireland? 'Penneys is cheaper' The Irish Times · irishtimes.com ·