何が起きたか
ネイチャーリパブリックは2009年3月にチョン・ウンソ(鄭雲浩)によって設立され、Kビューティーの波に乗って爆発的に成長し、2016年までに600店舗超に達した。一等地の商店街にブランド単独店を構えるロードショップモデルにより、アジア各地で最も目立つ韓国化粧品ブランドの一つとなった。年間売上高は2016年に2,618億ウォンでピークに達した。
2015年10月、創業者のチョン・ウンソは海外での違法賭博により逮捕された。彼は2012年から2014年にかけて、韓国の犯罪組織を通じてマカオとフィリピンのカジノで約100億ウォンを賭けていた。2017年1月、彼は贈賄と横領により懲役5年の判決を言い渡された。これには元高級判事への数億ウォン規模のリベート支払いが含まれていた。創業者の服役により、市場転換の重要な時期に会社は推進力を失った。
創業者の有罪判決後、事業は着実に悪化した。売上高は2,618億ウォン(2016年)から1,282億ウォンへと51%減少した。会社は786億ウォンの営業損失と1,181億ウォンの純損失を累積し、2020年を除いて毎年損失を計上した。ネイチャーリパブリックは2022年までに資本を完全に食い潰し、総負債が資産を上回り、2021年以降は監査人から継続企業の前提に関する意見を受けている。今年上半期時点で資本は13億ウォンのマイナスとなった。店舗数は600店超から約300店に半減し、旗艦店の明洞店は閉鎖された。
何を犠牲にしたか
創業者の服役とTHAAD(高高度防衛ミサイル)問題により売上高は1,282億ウォンに半減し、資本は13億ウォンのマイナスまで侵食され、店舗数は600店超から300店に減少した。
なぜ起きたか
創業者チョン・ウンソの賭博と贈賄による服役により、Kビューティー市場の低迷期に会社はリーダーシップを失った。
2016年のTHAADをめぐる外交問題により、ネイチャーリパブリックの最大の海外市場である中国で韓国化粧品ブランドへの消費者需要が減少した。
ロードショップモデルは高い固定費を必要とし、来店客数の減少とCビューティーブランドの市場シェア獲得により持続不可能となった。
累積する損失と資本侵食に対処するための戦略的転換や資本注入は実現しなかった。
教訓
海外展開を一つの外国市場に依存して築いた創業者は、政治的関係にレバレッジをかけている。創業者が刑務所に入り、市場が敵対的に転じれば、そのレバレッジは両刃の剣となる。
その後
ネイチャーリパブリックは裁判所の懸念を示す監査意見の下で営業を続け、米国子会社も資本が完全に侵食された。ブランドは存続したが規模は縮小し、2016年のピークに戻る見込みはない。この事例は、創業者の個人的行為が長年のブランド価値を破壊したKビューティーにおける創業者キーパーソンリスクの教科書的な例となった。
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出典
- Top Daily English — Nature Republic deficits widen, capital erosion continues (H1 financials: 128.2B won annual sales, 78.6B accumulated operating losses, 118.1B net losses, -13B equity, going concern uncertainty since 2021) en.topdaily.kr
- Korea Times — Nature Republic CEO jailed for overseas gambling (Oct 7, 2015; 10B won gambling through crime ring, Macau and Philippines casinos) koreatimes.co.kr
- Korea Times — Nature Republic founder receives 5-year jail term for bribery, embezzlement (Jan 13, 2017; hundreds of millions in kickbacks to former judge) koreatimes.co.kr