何が起きたか
2004年に設立されたTickets.ieプラットフォームを運営するアイルランド企業Oshi Software Limitedは、2026年6月2日、直ちに取引を停止することを決定した。それは、同社がチケット代金を保持していたフェスティバルが集中した6月のバンクホリデー週末のわずか数日後のことだった。約34のイベント主催者が合計およそ140万ユーロを債権として抱えている。1万500人の来場者を集めたバリシャノンのRory Gallagher International Tribute Festivalは、28万3000ユーロの請求書が未払いになったと述べている。Cowboys and Heroesフェスティバルを運営するTotal Countryは13万6000ユーロを債権として抱えている。Event Readyは自社のRockathonフェスティバルから18万ユーロ超を回収できずにいる。
この破綻は、以前の救済から4年後に起きた。損失が積み重なった後、Oshiは2022年にScarp手続きに入り、その株式の過半数が、ドイツのDeutsche Entertainment AGが所有する英国拠点のMy Ticket Services Limitedによって300ユーロで買い取られた。同社はまた17万4700ユーロを貸し付け、10万ユーロの運転資金を提供した。創業者のJohn O'Neillは2025年3月まで最高経営責任者として留任した。
取締役Stuart Galbraithの宣誓供述書によると、2025年初頭の外部助言は、同社が貸借対照表上は債務超過であるがキャッシュフロー上は支払能力があると判断した。2025年後半までに同社は2つの大口顧客を失った。キャッシュフローは2026年5月まで維持されたが、その時点で9万4000ユーロの古い請求書が届き、直前のチケット販売の伸びにより、Oshiは主催者への支払いをますます短い期間で行わざるを得なくなった。暫定清算人はAIBに対し、Oshiの取引口座にある104万7000ユーロの金額と57万1768ユーロの当座貸越を相殺しないよう求めた。3つのフェスティバルは、この口座の金は主催者のために信託で保持されているチケット収益であり、Oshiの資産ではないと主張している。
その代償
34のイベント主催者が約140万ユーロを債権として抱えており、1つのフェスティバルだけで28万3000ユーロを債権として抱えている。清算人は、主催者が信託で保持されていると主張する104万7000ユーロの口座を調査している。
なぜ起きたか
同社は、2025年初頭に貸借対照表上は債務超過であるとの助言を受けた後も取引を続け、主催者の資金に依存するキャッシュフローに頼っていた。
チケット販売の収益は、会社の一般資金から分離されることなく、Oshi自身の当座貸越と同じ取引口座に置かれていた。
同社は、主催者への支払債務と仕入先への請求書の支払期日が到来したまさにその時、6月のバンクホリデーのフェスティバルの直後に直ちに取引を停止することを選んだ。
これは、親会社レベルでグループ売上高4億9000万ユーロという記録を計上した新オーナーの下での、4年間で2度目の破綻だった。
教訓
チケット代金は、イベントが開催されるまではそのイベントのものである。主催者の収益を運転資金として費消するプラットフォームは、自社の債務超過を主催者の債務超過に転換する。
その後
Azetsの清算人Diarmuid GuthrieとDessie Morrowは、取引口座の104万7000ユーロの入金の法的地位、取締役の行為、そして同社がいつ債務超過に陥ったかを緊急に調査している。主催者側は資金集めに動いており、Rory Gallagherフェスティバルのためには5万ユーロ近くが集まった。一方、O'NeillはOshiに対する訴訟をWorkplace Relations Commissionに係属させている。
出典をたどる
出典
- Failed ticket sales platform Tickets.ie owes €1.4m to event organisers, High Court told The Irish Times · irishtimes.com ·